最終更新 2026/5/9
「うちの施工事例ページ、結構ちゃんと作ってるんだよ」——地場の工務店経営者から、よく聞く言葉です。実際にサイトを見せてもらうと、写真は20枚以上、テキストも丁寧、毎月新しい事例も追加されている。それなのに、「事例ページ経由の問い合わせはほぼゼロ」と続きます。
写真の枚数でも更新頻度でもないとすれば、何が違うのか。この記事は、その違いを探るために、Google検索でSERP上位に現れる工務店4社の施工事例ページを実際に1ページずつ開いて構成要素を実測した記録です。
【30秒で分かる!!】
- SERP上位の工務店4社を実測したところ、画像枚数は11〜19枚、平均13.5枚に集中していた
- 事例タイトルは4サイト中3サイトが「家族の暮らし」「月を愛でる家」のような施主訴求型(D型)を採用、工事内容のみのタイトルはゼロ
- 「お客様の声」は個別事例ページから完全分離されている設計が4サイト全てで共通
- 個別事例ページにJSON-LD(Schema)を実装しているサイトはゼロ——AI検索時代の最大の伸びしろ
- CTA は「問い合わせ・資料請求・電話」の3点セットが標準。LINE 導線はまだ少数派(仙台の佐元工務店のみ観測)
施工事例ページは、工務店ホームページの心臓部です。施主は「こういう間取り」「こういう外観」「こういう雰囲気」を求めて検索し、似た雰囲気の家を建てた工務店を選びます。それなのに事例ページから問い合わせに繋がらない工務店が多いのはなぜでしょうか。
実際にSERP上位の工務店4社の施工事例ページを開いて構成要素を見ていくと、共通する設計の作法が見えてきました。それは「写真の枚数」や「更新頻度」ではなく、タイトルの言葉選びと、施主の暮らしを語るストーリー設計にありました。
実測した代表4サイトの事例タイトルを並べると、傾向が一目でわかります。
| サイト名 | 事例タイトル | タイトル構造 |
|---|---|---|
| 山下工務店(東京) | 【R+house】~月を愛でる家~ | 施主訴求型(暮らしの言葉) |
| 新宅工務店(大阪) | SOPHIA HIGASHINODA | プロジェクト名型 |
| 三五工務店(札幌) | 【倶知安町】ODIN HILLS VILLA DS/宿泊施設 | 地域+プロジェクト名型 |
| 矢島建設工業(横浜) | 異国の風を纏う、一生ものの邸宅。 | 施主訴求型(暮らしの言葉) |
出典:山下工務店、新宅工務店、三五工務店、矢島建設工業。すべて2026年5月9日取得。
「キッチンリフォーム工事」「外壁塗装事例」のような工事内容ベースのタイトルは、4サイト中ゼロでした。代わりに「月を愛でる家」「異国の風を纏う、一生ものの邸宅」のような、暮らしの情景を切り取ったタイトルが半数を占めています。
タイトルだけの話ではありません。山下工務店の「【R+house】~月を愛でる家~」では、本文も「夜空を眺める時間」「月明かりが差し込む寝室」のような、施主が竣工後に体験する暮らしの言葉で構成されています。矢島建設工業の事例本文も「日常のくつろぎの場として」「家全体のコンセプトを形作る大切な要素」のような、暮らしを起点にした記述です(矢島建設工業 work25 本文)。
施工事例ページは、検索ユーザーにとっては「自分が住んだらどうなるか」を疑似体験する場所です。工事内容のスペックを並べるだけでは、検索意図とズレてしまう。これが「写真は20枚あるのに問い合わせが来ない」の正体でした。
タイトルの書き方を変えるだけで、検索意図との一致度は大きく変わります。実測4サイトのタイトルパターンを整理すると、4つの型に分類できました。
| 型 | 例 | 検索意図との合致度 |
|---|---|---|
| A型:工事内容のみ | 「キッチンリフォーム」「外壁塗装」 | 低(汎用的すぎてSERP埋没) |
| B型:地域+特徴 | 「【倶知安町】ODIN HILLS VILLA DS/宿泊施設」 | 中(ローカルSEO狙い、具体物件名で記憶残る) |
| C型:プロジェクト名・建物名 | 「SOPHIA HIGASHINODA」 | 中(ブランディング寄り、検索語との一致は低い) |
| D型:施主訴求型・暮らしの言葉 | 「月を愛でる家」「異国の風を纏う、一生ものの邸宅」 | 高(暮らしの言葉が検索語と感情で一致) |
実測4サイトの分布は、D型が50%(山下・矢島)、B型・C型が各25%、A型はゼロでした。SERP上位を維持しているサイトの2社に1社がD型を採用している事実は、検索ユーザーが暮らしの言葉に反応していることの裏返しと考えられます。
D型タイトルは、感性で書かれているように見えて、実は構造があります。実測したタイトルを分解すると、共通の組み立てが見えました。
組み立ては「動詞+目的語+家/邸宅/住まい」の3要素。動詞が暮らしの様子を表し、目的語が施主の関心軸(月・家族・時間・風景)を呼び込む。これだけで、SERPに並ぶ無数の「○○邸/注文住宅」型タイトルから一歩抜け出します。
「写真をたくさん載せれば事例ページの説得力が上がる」と考える工務店は多いのですが、実測の結果はその逆でした。
| サイト名 | 画像枚数 |
|---|---|
| 山下工務店 | 19枚 |
| 矢島建設工業 | 13枚 |
| 新宅工務店 | 11枚 |
| 三五工務店 | 11枚 |
平均13.5枚、中央値12枚。100枚規模で大量掲載するサイトはサンプル内ゼロでした。
施主が事例ページを開いて滞在する時間には限りがあります。スマホで縦スクロールしていく中で、20枚を超える写真を集中して見続ける読者は多くありません。10〜20枚という枚数制約は、編集行為の結果です。何を撮ったかではなく、何を見せないかの判断が、ページの説得力を作ります。
実測4サイトの写真構成を見ていくと、ほぼ共通したパターンがありました。
20枚を超えるサイトでも、構成は同じで「同じ部位の異なる角度」が増えているだけでした。事例の説得力は、枚数ではなく「最初の1枚が物件全体を象徴できているか」と「部位別の見せ場で施主の関心軸(収納・水回り・断熱)に応えているか」で決まります。
実測4サイト中3サイトで、ファーストビューが大型ヘッダー画像で消費されており、本来の事例コンテンツ(写真・スペック表)が下にスクロールしないと表示されない構造でした。スマホで見たときの離脱率に直結します。
ヘッダー画像はトップページ向けの設計思想です。施工事例詳細ページでは、スクロール0で「タイトル+代表写真+基本情報」が見えることを優先したほうが、滞在時間と問い合わせ率の両方に効きます。
施工事例ページに施主のコメントを併記したほうが信頼性が上がる、と考える工務店も多いのですが、実測の結果は意外な共通点を示しました。
| サイト名 | 個別事例ページ内の施主コメント | 別ページ「お客様の声」の有無 |
|---|---|---|
| 山下工務店 | なし | あり |
| 新宅工務店 | なし | あり |
| 三五工務店 | なし | あり |
| 矢島建設工業 | なし | あり |
4サイト全てで「お客様の声」は /voice/ などの独立ページに分離されており、個別事例ページ内には施主コメントを置かない設計でした。
施工事例ページと「お客様の声」ページは、検索ユーザーにとって役割が異なります。
両方を1ページに混ぜると、視覚で家を確認したい読者にとっては「テキストが多すぎる」と感じ、信頼性を文章で確認したい読者にとっては「写真ばかりで具体的な体験談が薄い」と感じる。役割が異なる情報を1ページに同居させると、両方の読者に対して中途半端になる——これが分離設計の狙いと推察できます。
ただし、事例本文の中に施主の言葉を引用として小さく差し込む設計は別の話です。三五工務店の事例本文には施工プロセスを物語る記述があり、そこに施主の発言を引用として埋め込む形は機能しています(三五工務店 ODIN HILLS VILLA)。
事例ページに「どこに建てたか」「いつ建てたか」を表組で載せるかどうかは、地味ですが訪問者の比較行動に大きく影響します。
完全観測した4サイト全てが、本文に入る直前に基本情報スペック表を配置していました。そして表に載せる項目が驚くほど揃っていました。
| 項目 | 山下工務店 | 新宅工務店 | 三五工務店 | 矢島建設工業 |
|---|---|---|---|---|
| 竣工年月(または完成年) | あり | あり | あり | あり |
| 建設地(都道府県・市町村) | あり | あり | あり | あり |
| 設計(自社/建築家コラボ) | あり | あり | あり | あり |
| 工法(木造軸組/枠組壁/RC等) | あり | あり | あり | あり |
| 延床面積(坪または㎡) | あり | あり | あり | あり |
5項目すべてが100%採用されている——これは事実上の業界標準と捉えてよい構造でした。出典:矢島建設工業 work25 基本情報、その他3サイト同様の構造を確認。
施主は事例ページを比較するときに、感覚だけでなく数字で「この事例は自分の予算・敷地に当てはまるか」を確認します。竣工年月で時代感、建設地で気候・法規、工法で構造の好み、延床面積で予算スケールを推測する。5項目で過不足なく『自分の家との距離』を測れるから、SERP上位サイトはこの構造に収束していると考えられます。
実測4サイトで部分的に採用されていた項目もあります。
価格情報は伝統的に非公開設計が多く、実測4サイトでもいずれも非公開でした。価格を載せるかは工務店の方針判断ですが、SERP上位サイトの慣習としては載せない側に寄っています。
事例ページを読み終えた読者を、どこに連れて行くかは設計の最終ピースです。
| サイト名 | CTA構成 | スマホ固定ボタン |
|---|---|---|
| 山下工務店 | 問い合わせ+電話+資料請求 | あり(個別相談会+資料請求) |
| 新宅工務店 | 問い合わせ+資料請求+電話 | なし |
| 三五工務店 | 問い合わせ+資料請求+オンライン相談+電話 | あり(問い合わせ+資料請求) |
| 矢島建設工業 | 問い合わせ+資料請求 | 観測未確認 |
「問い合わせ+資料請求+電話」の3点が全サイト最低保持されていました。これは事実上の標準と言える構成です。
出典:山下工務店、新宅工務店、三五工務店、矢島建設工業。すべて2026-05-09 取得。
部分観測も含めた8サイト中、LINE 公式アカウントへの導線を施工事例ページに設置していたのは仙台の佐元工務店1社のみでした(佐元工務店、CTA:問い合わせ+資料請求+見学会+LINE+電話)。
工務店業界全体としてLINE 公式の導入率は上がっていますが、「事例ページの動線にLINEを組み込む」設計はまだ少数派——これが実測の現状です。逆に言えば、LINE導線を事例ページに統合できるサイトは、施主側の連絡ハードルが下がる分、まだ競合が少ない領域で差別化できます。
スマホ固定ボタンを採用していた山下・三五・佐元の3サイトでは、固定ボタンに置く項目はいずれも「資料請求」と「問い合わせ」または「個別相談会」の2項目でした。電話番号を固定ボタンに置く設計はゼロで、電話はヘッダーまたはフッターに留める設計が共通していました。
電話を固定ボタンに置かないのは、おそらくスマホ画面の限られたスペースで「より高い意図の行動(資料請求・面談予約)」を優先する判断と推察できます。
工務店の施工事例ページには、もう一つ全サイト共通の現状があります。それは個別事例ページにJSON-LD(構造化データ)が実装されていないことです。
| サイト名 | サイト全体(トップ・一覧) | 個別事例ページ |
|---|---|---|
| 山下工務店 | 観測なし | なし |
| 新宅工務店 | 観測なし | なし |
| 三五工務店 | 観測なし | なし |
| 矢島建設工業 | BreadcrumbList microdata あり | なし(個別ページの埋め込みは未確認) |
| 福岡工務店(部分観測) | あり | 観測未確認 |
| 佐元工務店(部分観測) | BreadcrumbList・Organization・WebSite | 観測未確認 |
個別事例ページに Article や Product 等のSchemaを実装しているサイトは、実測した範囲ではゼロでした。サイト全体で BreadcrumbList・Organization を実装しているサイトは複数ありますが、AI検索(Google AI Overviews / ChatGPT 検索 / Perplexity)が事例ページ単体を理解・引用するために必要な構造化データは、業界全体でまだ未整備です。
Article structured data(Google Search Central)を参考に、施工事例ページ向けに最低限実装すべきJSON-LDの形は以下です。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Article",
"headline": "月を愛でる家——東京都品川区・木造2階建て",
"datePublished": "2026-04-15",
"dateModified": "2026-04-15",
"author": {
"@type": "Organization",
"name": "山下工務店",
"url": "https://www.yamashita-sc.com/"
},
"publisher": {
"@type": "Organization",
"name": "山下工務店",
"logo": {
"@type": "ImageObject",
"url": "https://www.yamashita-sc.com/logo.png"
}
},
"image": [
"https://www.yamashita-sc.com/case/post-39/image1.jpg",
"https://www.yamashita-sc.com/case/post-39/image2.jpg"
]
}
</script>
加えて BreadcrumbList structured data(Google Search Central)を併用し、トップ > 施工事例 > 月を愛でる家 の階層を明示することで、検索エンジンとAIの双方が記事構造を正しく理解できます。
実装すれば即引用されるわけではありません。AI検索エンジンが事例ページを引用する条件は、構造化データに加えて「ページ内のテキストが独立して読めるか」「画像のalt属性が具体的か」「事実の出典が明示されているか」も問われます。
JSON-LDは「機械が事例ページを理解する補助線」であり、その補助線を引いている工務店サイトがほぼないことが、伸びしろの正体です。実装するだけで競合との差を作れる領域が、ここに残っています。
ここまで実測ベースで構成要素を整理してきましたが、実際の工務店現場では「分かっていてもそうならない」事情があります。施工事例ページがSERPで沈むパターンには、現場ならではの作り方の癖が関係しています。
工務店内部では、施工事例は「○○邸新築工事/キッチンリフォーム工事」のように施工管理表の項目名でファイリングされていることが多いと考えられます。Webに転記するとき、その項目名をそのまま事例タイトルにしてしまうと、「キッチンリフォーム」「外壁塗装」のような汎用語が並び、SERPで埋没します。
施主の許可を得て実名や住所を書ければ強い記事になりますが、許可取りには時間がかかります。許可待ちの間に「○○様邸」と仮置きしたまま公開され、それが固定化してしまうケースは想像に難くありません。
竣工時に写真は撮ったものの、施主の暮らしを言葉にする時間が取れず、写真とスペック表だけ並べた「カタログ型」の事例ページが量産されてしまうパターンです。実測4サイトのうち、暮らしを語るテキストが本文に組み込まれていたのは矢島建設工業と山下工務店、特に丁寧だったのは三五工務店でした。本文の暮らし描写が薄いサイトは、写真枚数が多くてもタイトルがどれだけ凝っていても、読者の感情に届きにくい——これは実測を通じて感じた定性的な印象です。
つまづきの構造が見えれば、対処は可能です。実測4サイトのタイトル変換パターンを応用して、工務店の現場で実行できるワークアラウンドを設計しました。
社内の月次ミーティングで、施工事例1件あたり以下の4枚を埋めるワークを5分だけ行います。
これを担当者と現場監督と広報担当の3名で5分やるだけで、1のSEOで沈むタイトルが、4の暮らしの言葉のタイトルに変換されます。実測した山下工務店の「月を愛でる家」も、おそらく似た発想プロセスで命名されています。
写真が20枚以上になってしまう原因は、同じ部位の別角度を全部載せてしまうことです。実測4サイトの平均13.5枚から逆算すると、1事例の構成は「代表写真1枚+部位別の見せ場8〜12枚+細部のディテール2〜5枚」で組み立てられています。
撮影した写真を全部載せるのではなく、社内で「同じ部位の別角度は3枚以下に絞る」というルールを置くだけで、自然と10〜20枚帯に収まります。残りの写真は別の事例ページや、Instagram やGoogle ビジネスプロフィールの投稿に振り分けるほうが、それぞれのチャネルで活きます。
JSON-LDを手書きで実装する負担を避けるなら、WordPress なら Yoast SEO や Rank Math のような Schema 自動生成プラグインを使う、ヘッドレス CMS なら出力テンプレートに組み込むのが現実的な解です。実測した佐元工務店は AIOSEO 系のSchema 自動生成を使っている可能性が高く、サイト全体でBreadcrumbList・Organization・WebSiteが入っていました(佐元工務店)。
ただし、自動生成だけでは個別事例ページに Article Schema は入らないことが多いため、事例ページのテンプレート側に手動で Article ブロックを追加する作業が必要です。1度入れれば、以降の事例追加では自動で展開されます。
ここまでの実測と工夫を、明日から実装できるチェックリストに落とし込みました。新しい事例ページを公開する前に、以下を順番に確認することをお勧めします。
| # | 確認項目 | 判断基準 |
|---|---|---|
| 1 | 事例タイトルは施主訴求型(D型)か | 「動詞+目的語+家/邸宅」の3要素で組み立てられている |
| 2 | タイトル文字数は14〜28字に収まっているか | SERPで切れない、読者が一読で理解できる範囲 |
| 3 | ファーストビューに「タイトル+代表写真+基本情報」が入るか | スマホでスクロール0で見える |
| 4 | 写真枚数は10〜20枚帯に収まっているか | 同じ部位の別角度は3枚以下に絞る |
| 5 | 基本情報スペック表に5項目(竣工年月/建設地/設計/工法/延床面積)があるか | 全項目が表組形式で表示されている |
| 6 | 本文に施主の暮らしを語るテキストが入っているか | 「○○な暮らしを実現するために」のような描写 |
| 7 | 「お客様の声」は個別事例ページから別ページに分離されているか | 役割が異なる情報の混在を避ける |
| 8 | CTA最低3点(問い合わせ・資料請求・電話)が揃っているか | 全員が必要とする最低構成 |
| 9 | スマホ固定ボタンに「資料請求」と「問い合わせ」が入っているか | 電話は固定ボタンには置かない |
| 10 | 個別事例ページにJSON-LD(Article + BreadcrumbList)が入っているか | AI検索の引用準備 |
| 11 | すべての画像にalt属性が設定されているか | スクリーンリーダーとAIの理解を助ける |
このチェックリストは、SERP上位の代表4サイトを実測した範囲での標準形です。すべてを満たさなくても順位は付きますが、項目が多いほど読者の比較行動を支援でき、結果として問い合わせに繋がりやすくなります。
実測した4サイトの事例総数は28件〜90件超でした。最低でも10件、SERP上位を狙うなら30件以上が目安です。ただし件数より「1件あたりの構成の質」が重要で、雑に量産するより5件を丁寧に作るほうが効果的です。
実測した4サイトはすべて新築事例で、Before/After は使われていませんでした。リフォーム事例の場合は、Before/Afterの掲載が施主の意思決定を助けるため、別カテゴリで活用したほうが良いと考えられます。リフォーム事例は新築事例とは別の設計セオリーが必要で、本記事の調査範囲は新築寄りであることをご留意ください。
AIに「施主の暮らしを表すタイトル候補を5つ」と相談するのは有効です。ただし、AIが提示したタイトルをそのまま使うのではなく、施主の実際の喜びシーン(撮影時のエピソードや工事中の会話)を1つ加えてリライトすると、独自性が出ます。AI執筆の最大の弱点は「具体エピソードの欠如」です。
実測した4サイトはすべて非公開でした。SERP上位サイトの慣習としては載せない側に寄っています。ただし価格を非公開にするか公開するかは工務店の方針判断で、競合との比較表で公開しているサイトもあるため、自社のターゲット層と相談して決めるのが現実的です。
「入れないと負ける」というよりは、「入れている工務店がほぼいないので、入れれば差を作れる」という状態です。実測4サイトの個別事例ページではJSON-LDが入っていませんでした。AI検索(Google AI Overviews / ChatGPT 検索)が普及している現在、構造化データは引用獲得の重要な補助線になります。
工務店の施工事例ページが問い合わせに繋がるかどうかは、写真の枚数や更新頻度で決まりません。実測した代表4サイトを観察した範囲では、タイトルの言葉選び・基本情報の標準項目・施主の暮らしを語るテキスト・お客様の声の置き場所・JSON-LDの実装——これら構成要素の質と配置で決まっていました。
実測の結果を要約すると以下です。
施工事例ページの作り直しを検討中の工務店様、新規制作を計画中の工務店様は、本記事のチェックリストをお手元の事例ページに当てて点検していただくと、伸びしろが具体的に見えてくるはずです。
著者: DivAI Press 編集部 最終更新: 2026年5月9日 運営: 株式会社ドゥーファ(法人番号公表サイト)
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